「貴族探偵」を名乗る謎の男が活躍する、本格ミステリーシリーズ第2弾! 今回は新米女探偵・高徳愛香が、すべてにおいて型破りな「貴族探偵」と対決! 期待を裏切らない傑作トリックの5編収録。
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「白きを見れば」
「色に出でにけり」
「むべ山風を」
「幣もとりあへず」
「なほあまりある」
「なんです? アヴァンチュールのお誘いですか。生憎、今の私には千明さんがいるんでね。またの機会にしてもらえますか」 「そんな破廉恥なことではありません!」愛香は互いの鼻が当たるほどに顔を近づけると、「私は許せないの。推理をしないのにあなたが探偵を名乗っていることが」