燕 千里と鷹目 兆は相性診断会社CASでコンビを組んでいる。
犬並みの嗅覚の持ち主でお調子者でだらしない千里に、
公安調査庁に勤めた経験もあるエリートで几帳面で潔癖性の鷹目。
最初は犬猿の仲だったふたりだが、一緒に依頼を解決するうちに
互いになくてはならない存在になっていた。
相手が苦しめば、自分もつらい。相手が喜べば、自分も嬉しい。
この気持ちはどこからくるのか──
ようやく自分の気持ちを自覚しようとしたとき、
ふたりの前に最大の敵が現れて!?
大人気nezシリーズ、ついに完結!!
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「さっきのほうがよかったか?」 千里は頷き、鷹目にギュッと抱きついてきた。首すじにグリグリと鼻を押しつけ、深く息をしてにおいを堪能し、「押し倒してくれよ」とねだる。 「あんたに乗られてガツガツ攻められるの......嫌いじゃない」
「......痛い?」 「そりゃあな」 千里が顔を歪めて「代わってやれたらいいのに」と呟いた。 「だめだ」 「なんで」 「おまえが痛いほうが、俺はもっと痛い」
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